リハビリテーションカウンセラーの機能、教育、能力、隣接領域との比較
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リハビリテーションカウンセラーの機能 P.79
- アセスメントと査定
- 診断と治療計画
- キャリア・カウンセリング
- 障害の医学的、心理的影響に適応するための個人カウンセリング
- ケース・マネジメント、りふぁー、支援のコーディネーション
- プログラム評価と研究
- 環境、雇用、社会的態度に見られる障壁をなくすための介入
- コンサルテーション ※ほかの専門領域も備える場合、少数ケース
- 職業分析、職業開発、職業斡旋
- リハビリテーション・テクノロジーについてのコンサルテーション
働く場と隣接領域の違い p.84
(働く場)
- 州の機関・・・100~150人のクライエントを担当 障害全般に対応
- 民間機関・・・30人程度のクライエントを担当 特化、専門型、じっくり
- 保険会社・・・保障対象者の就労支援
- 大学・・・急増している
- 病院
(隣接領域との違い)
- OT、PT
- 就労支援、
- キャリアカウンセラー
- ソーシャルワーカー
リハビリテーションカウンセラーは、上記すべての領域の中間に位置する。
OP、PT的医学的知識も持つし、ほかの領域のカウンセラーと同様のカウンセリング能力も持っている。
キャリアカウンセラーのように職業適性を評価し、仕事のあっせんをすることもできる。
ソーシャルワーカーのように社会資源をいかしてクライエントをサポートすることもできる。
→ちょっと疑問 これらのことができるかどうかは、個人の資質だけでなく、所属機関の機能依存の部分も大きいのでは?本当にすべてに対応できるのか?
「障害」と「キャリア」の二つの大きな課題の接点に焦点を当てていることが、隣接領域との大きな違い。
リハビリテーションカウンセラーの教育 p89
COREという団体がリハビリテーションカウンセラーに必要な知識、能力を定めている。学部と大学院の教育プログラムを作成し、教員組織などをそろえた大学を認定する。認定校は100以上にのぼる。資格取得のためには認定校の修士課程のプログラムに入る必要がある。学部も存在するが修士への布石的役割。
修士卒業生はCCRCという資格認定機関の試験を受け、6割以上の合格率で合格となる。5年ごと更新が必要で、維持講習は100時間以上。
- 専門領域のアイデンティティ
- 社会・文化の多様性にかかわる問題
- 人間の成長と発達
- 雇用とキャリア発達
- カウンセリングとコンサルテーション
- グループワーク
- 査定
- 研究とプログラムの評価
- 障害の医学的、機能的、環境的、社会理心理的な側面
- リハビリテーションのサービスと社会資源
----------引用終わり
支援専門職の専門性と連携について研究したい私は、CCRCの資料もこれから取り寄せてみた。それにしても、上掲のリハビリテーションカウンセラーの機能はまるでスーパーマンである。OPもPTもソーシャルワーカーもキャリアカウンセラーもすべて含んでいるよというようなこれだけの機能を、2年間の修士で学ぼうというのは一体、可能なんだろうか。奥行はどのくらいのものなんだろうか。