社会人でPSW(精神保健福祉士)とキャリコン勉強中のひと

社会人歴、はや20年近く。第15回キャリアコンサルティング2級技能士、第18回精神保健福祉士を同時に受けた時の記録とか、社会人入学から4年かけて卒業した大学院の話題とか。

修士論文 最終試験が終わりました② (試験の質疑応答)

口述試験の主な質問(おおざっぱに)

 

①教授「はじめに、ご自分が一番おっしゃりたいことは何か、この研究を通してなぜそれが言えるようになったのか、ということを中心に3分ぐらいで話してください」

 

②准教授「○ページ目のこの概念について、詳細をもう少し聞かせてください。」

 

③准教授「その概念は○ページ目の全体図の中でどう位置付けられるでしょうか。そこがきちんと表現されていないように思いました。」

 

④教授「先行研究として○○調査を挙げられていますが、あなたの研究結果との関連性として、結局どのようなことが言えましたか」

 

⑤准教授「概念の中に”橋渡し役”というのが出てきます。こういうのをあえて作っていくという社会的な必要性って、ないですかね?」

 

⑥教授「この研究も含めて、ですが、これからのご自身のキャリアなど、この先のお考えを聞かせてください」

 

⑦教授「この研究をこれからどんな風に一般化して、仕事に生かしていきますか。」

 

質問らしい質問はこのぐらい、後は先生方の感想をいろいろと聞かせていただきました。思いのほか、肯定的で興味深いご意見が聞けてうれしかったです。特に准教授の方は、データや細部までものすごく細かく見てくださっていて、正直すごいと思いました。分析しずらくて曖昧に記述して逃げようとしていたところを、見事に見つかって追及されました(笑)

 

私の論文は、定年退職したシニアが地域に定着するまでのプロセスの研究についてのものでした。当事者の方々へのインタビューによる完全な定性調査。M-GTAによる分析を実施しました。定年退職後のプロセスは、「定年期」「模索期」「形成期」「定着期」と4に分けて命名し、それぞれのプロセスの特徴を記述して行く、という方法を取りました。特定の地域の特定のNPOに所属する人たちの調査なので、一般化していくためには、もっといろいろな方(恭順な人、アウトローな人含めて)を調査して、複数のパターンを生み出していくという方向性がありえるのだと思います。ドクターに進む方は、こんな感じで研究の方向を広げていくのでしょうが、修士はこれで終わり。ちょっとさみしいような思いもあります。

 

あれ?50歳までに博士号取るんじゃなかったの?

・・・これからはシニアじゃなくて、精神保健福祉の分野を攻めていきたいんです。