社会人でPSW(精神保健福祉士)とキャリコン勉強中のひと

社会人歴、はや20年近く。第15回キャリアコンサルティング2級技能士、第18回精神保健福祉士を同時に受けた時の記録とか、社会人入学から4年かけて卒業した大学院の話題とか。

修士論文 最終試験が終わりました① (大学院で得たもの)

今日、というかさっき、修士論文の最終口述試験が終わりました。

今日は大学が折しも入試日で入構制限があり、いつも賑やかな学食はガラガラ。ガラガラすぎて逆に落ち着かないので、大学の前の大通りを見下ろすカフェでコーヒーを飲みつつ試験の余韻に浸っています。(リフレクション、振り返りとも言う)。

修士論文は提出した後、口述試験があり、そこで無情な尋問(!?)を受け、その後教授会で審査があり、合格すれば晴れて卒業となる。今日はつまりその尋問の日。私なんかこれで3回目の”最終”試験だもんね。慣れっこだからもう緊張もしませんよ。今度は本当に本当の最後のチャンスなんだけど。

 

在学年限いっぱいの4年目を迎えたのは私一人かと思いきや、同じ年度に入学した別のゼミのKさんと控室で再会。讃美歌で、「君も~ここに~いたーのかあー♪」って素敵な曲があるんですが(天国でクリスチャン同志が再会する曲ですが)、そんな心境。もうあきらめて脱落していったのかと、(おそらく)お互い思っていたわけですから、よく粘ったねえ、とお互いにねぎらいました。

 

リケジョの彼女も忙しい社会人。大学の講師とNPOのワークショップファシリテーターと、私学の中高の講師までやってる上に、新婚1年目ときたもんだ。「どうやって両立してるの?」と聞いたら、「両立なんかしてません、毎年、何か一つを犠牲にするって決めてるんです!今年は家庭ですねー(笑)」ってオイ。4年前の大学院入試の日、彼女は私の前の席に座っていた。たぶん当時は26歳、長い髪ですごく可愛らしくて、現役の女子大生さんかと思っていた。その彼女ももう30かあ。いや相変わらずお綺麗なんですけどね。受験生に交じって入構しようとしたら警備員に止められたって。そうかあ、もう30かあ。(しつこい)。

 

「大学院に入って仕事の内容に変化はあったか?」と聞いてみた。その答えに私も深く共感。「実践に理論が加わったこと」。そう、それ。社会人の毎日は実践の連続。振り返る暇もないぐらい、無我夢中で実践の連続の中をわたっていく。目的が実践なら手段も実践。すべてが実践。だからリフレクション(振り返り)が必要で、リフレクションを生かすのは理論なのだ。よく理論武装なんて言うように理論は武器でもあると同時に、道具なのだ。大学院は私たちにそれをくれた。社会人院生は、実践の中で揉まれ、実践の中で消耗し、実践の中で様々な矛盾や疑問や違和感に苦しむ。それをひっさげて入学するから余計に、理論との出会いが楽しく輝くのだと思う。