修士論文提出秒読み
修士論文がいよいよ仕上げに入った。1月は残業を避け、できるだけの時間を執筆に当てている。今までは自宅で執筆していたけど、院の研究室を使うようにしたら、作業効率が3倍近く上がることに気付いた。今まで使わずに損していたなあ・・・。研究室は静かで、オフィスでも図書館でも感じられない、なんとも言えないアカデミックな空気が支配している。あの感じ、どう表現したらいいんだろう。
自宅は落ち着くけど、膝に乗ってくる犬とか、お腹を空かせて「お母さん、なんかなーい?」と部屋に入ってくる可愛い息子とか(注:20歳です^^;)、洗濯機や食洗機の生活音。こういうのから解放されることで生産性が一気に上がる。環境って大事だ。
いよいよ数日以内に提出。M-GTA的に整理して、概念図も完成した。概念図を見ながら、改めてインタビューデータを読み込めば読み込むほどさらに新しい発見がある。
データを取ったのは1年も前のことである。でもせっかくのデータをろくろく解析せず、先行研究やら考察やらに8割のエネルギーを費やして提出した挙句、突き返されて再提出になって今に至る。年末に初めて面談したK准教授いわく「データから僕を説得できるようなものを作ってください」。
データを見ることは、「ひとりよがり」から抜け出すこと。というのに、今回気づいた。主観と自己主張が強く、ひとりよがりの傾向が強い私の性格は、10代の頃から学校の先生からもよく言われていたな。バイト先とかでも。仕事ではこの強引さが役立つこともあったけど、今回はそういう弱点の修正を迫られたように思う。
社会人大学院に入学したことや、論文という試練(おおげさか・・笑)に遭ったことが、自分の人生にとってどんな意味があったのかということは、きっともっと先になってわかるのだろうけど、まず一つ大きな収穫でした。
大学の学部と会社の新卒採用をつなぐコラボプロジェクトも実現しそうです。単に会社の優秀な人を教授に紹介しただけなんだけど。私に何ができるわけではないけど、たまたま「そこにいた」だけで橋渡しとなれたことの幸せ。それも私が大学院に入ったことの意味なのかも知れない。将来天国に行ったら、まとめて神様に質問したい。