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社会人でPSW(精神保健福祉士)とキャリコン勉強中のひと

社会人歴、はや20年近く。第15回キャリアコンサルティング2級技能士、第18回精神保健福祉士を同時に受けた時の記録とか、社会人入学から4年かけて卒業した大学院の話題とか。

検討課題メモ:ICFにおける障害の捉え方(生活機能と生活機能に影響を与える要素から述べる)

レポート提出用メモ。実習先に、脳梗塞で半身不随がありながら、ものすごく仕事の早い方がいました。これは細かい作業だからちょっと厳しいかも、と職員が見立てた作業も引き受けて、バシバシこなす。手足に障害がない人よりも仕上がりが早くて綺麗。両手を使う仕事は、クリップとか棒とか身近な道具を治具がわりにして、とにかく工夫をするのです。この方は元々職人さんで、器用さもさることながら、創意工夫を生業としていた方のようです。シャイな方で、あまり喋らなかったのですが、今思えばもう少し交流して、色々お聞きしたかった。周囲や職員から得る絶大な信頼は、この方の自信ややりがいにもなっていたのでは、と思います。

ICFにおける障害の捉え方。従来「できないこと」だけに着目されていた障害を生活機能という視点から見つめ直す。「心身機能・構造的」には片手片足に麻痺があっても、様々な「活動」を創意工夫の道具を使ってこなしていき、就労継続支援事業所という場を得て「参加」している。「参加」や「活動」の中で、「心身機能・構造」はさらに高められて行く。

ICHDH(世界障害分類・1980年)

  • 「できないこと」に着目して障害を分類していた。
  • 手がないから字が書けない→字が書けないから職を失う、のような一方的な流れ。
  • 顔のアザは形態障害だから社会生活に不利になる、など、障害をマイナスとして捉えていた。

2001年から使用が始まったICF(国際生活機能分類

  • 生活機能という考え方。
  • 生活機能とは「人が生きること」全体であり、健康とは「生活機能」全体が高い水準にあること。
  • 生活機能を心身機能・構造⇔活動⇔参加を双方性(⇔)で示し3つの用語(状態)の包括用語としてとらえている。

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活動とは家の中の活動を示し、参加は社会参加を意味します。環境因子はバリアフリー、人的環境、社会の意識(偏見・差別)、制度環境など幅広くとらえ、個人因子は価値観や個性などを示します。
 双方向性ということが大事で、心身機能低下は活動を制限することもありますが、活動が活発になれば、機能低下も回復することもあり、社会参加が進めれば、活動や機能低下も軽快することがあるという考えです。さらに、「右がだめなら左を使う」という積極的な取り組みにより、できる仕事が見つかり、その結果、麻痺が軽快するというようなプラスの取り組みを進めることです。たとえば脳卒中統合失調症ダウン症の人の社会参加などは、社会参加することにより活動や心身機能が向上してきます。双方向性を心身機能・形態⇔参加⇔活動⇔心身機能・形態と読み取ることが大事です。
 つまり、障害に対してどのような支援をするかより、障害を持ちながらその人の願いや思いを達成するにはどのような支援が必要か、そのために活動レベルの向上には何が必要か(例えば福祉機器の活用など)、活動が上げれば心身機能・構造の向上がはかられることもあるという考えです。さらに、背景にある環境因子や個人因子をできるだけプラスに変えることにより生活機能は一層向上します。

 

障害者・要介護者は生活環境を含めて大きな環境の中で生きおり、障害の重さもそれぞれ人により異なるし、個人の個性も違います。しかし、それぞれに健常な生活機能は残されており、その秘められた能力の開発と増大、つまりプラスの増大(思いや願いの達成)が図られればマイナス面は減少してQOLの高い生活が実現できるということです。

 

ICFってなぁに?|連携シート『むすびの和』