PSW実習:就労継続A型事業はどんな人が利用しているの?
短い実習期間の間にも、利用者の方々とは、本当にたくさんの話ができたし、心の交流もできたと思っています。慣れない私の配慮ない対応で、色々迷惑を掛けたり傷つけてしまったこともあるかもしれません。病気や障害を含む少し重たい話もあれば、好きな食べ物とか日常的なよもやま話、色々しました。
利用者の方の障害区分は精神、知的、身体で、特にどれかに偏るということは無い感じでした。今、通って来ている方々が、どのようなルートでA型の利用に至ったかという点に関心を持ちました。
実習生は、利用者一人一人の相談記録や福祉手続き関係の書類ファイルを見せていただくことができますので、そこからチェックしてみました。
大別すると、二つのルートがあり、それぞれに特徴があるように思いました。
(a)障害者職業センター等の福祉事業者や養護学校から紹介を受けて来たルート
このルートは、もともと、なんらかの福祉を利用していた方です。一般企業の障害者枠よりも、より働き易いA型事業所を、長期の就労先として見なす方が多いように思います。できれば定年までA型で働きたいとお考えの方が多く見受けられました。
(b)ハローワークの職業斡旋からのルート
このルートは、一般企業または一般企業の障害者枠をイメージしてハローワークに相談に行き、その流れでA型の存在を知り応募した、というケースが多いようです。職業リハビリテーション的な利用というのでしょうか、将来的には一般企業で働きたいけど、ひとまずのステップとしてA型を就労先に選んだという方々です。発達障害、精神障害の方を中心に、身体、知的の方もいらっしゃいます。
どちらのルートから来ようと、どのような目的であろうと、同じメンバーとして皆、毎日毎日同じ仕事をこなしていきます。