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社会人でPSW(精神保健福祉士)とキャリコン勉強中のひと

社会人歴、はや20年近く。第15回キャリアコンサルティング2級技能士、第18回精神保健福祉士を同時に受けた時の記録とか、社会人入学から4年かけて卒業した大学院の話題とか。

PSW実習:就労継続A型事業所の謎

福祉や就労支援に従事している人であっても、就労継続A型事業所に限っては、あまり馴染みがない方が多いはずです。私も、就労移行支援やB型とは仕事上で若干のツナガリがありましたが、A型に関しては、足を踏み入れたことはありませんでした。事業所数が圧倒的に少ないことがその理由でしょう。

B型に比べると、A型は雇用契約が結べるという利用者にとっての安定性がありますし、働いた時間分は最低時給を受け取ることができるので、病気や障害を気にせず誰もが働ける施設として考えるなら、理想的な気がします。実際、A型は大人気で、どこも定員がいっぱいまで埋まっています。私の実習先も、10を超えるA型事業所を運営していますが、交通アクセスが良くない1カ所を除いてはどこも満員御礼状態。

これだけ需要の高いA型なのに、なぜ、事業所数がのびていないのか。

いくらかの方に話を聞いた上で、取りあえず行き着いた答えとしては、A型運営そのものの、ハードルの高さにあるようです。B型運営が楽と言っているわけではありませんが、しかし、A型には、若干超え難いハードルがあります。それは、最低時給にかなう工賃を利用者の皆さんに払えるだけの収益を事業所で生み出さなくてはならない、というハードルです。

あれ?福祉なのに収益を生み出さなくてはいけないの?と意外に思われる方もあるでしょう。実は、事業所運営やスタッフの費用(一般企業で販管費にあたるような部分)は福祉から出ますが、利用者に支払う工賃は、その事業所が生み出した収益から支払わなくてはいけないのです。つまり、福祉のお金は、直接利用者には渡りません。福祉のお金から利益を生み出し、その利益を利用者に還元する・・・というしくみになっているのです。

私の実習先も、A型事業所は全て赤字です。創業者の持ち出しでなんとか運営している状態だそう。○年後の黒字化を目指して体制作りの真っ最中・・・とのことでした。

つまり就労継続A型は、気軽に参入できる事業ではないという実情があるようです。

そこでもう一つ、考えてみたいことがでてきました。

「A型が黒字化するためには何か必要なのか?」

という問いです。