社会人でPSW(精神保健福祉士)とキャリコン勉強中のひと

社会人歴、はや20年近く。第15回キャリアコンサルティング2級技能士、第18回精神保健福祉士を同時に受けた時の記録とか、社会人入学から4年かけて卒業した大学院の話題とか。

業者の回答速報を使った自己採点結果と、試験準備を振り返って(第18回精神保健福祉士国家試験)

今年は特に、解答速報業者どうしの「解答割れ」が目立ったようです。同じ問題に対して複数の事業者が異なる正解を発表することを「解答割れ」というそうです。

私も試験直後は、どこよりも早く速報を出した業者を使って採点したのですが、「ん?それはいくらなんでも違うだろう」という素人が見ても分かる間違いが目立ち、(それもトータル10問ぐらい)、ペンディングにしました。数日待つと中央法規さんが正解を出してきたので、それを自己採点に使うことにしました。業者ばかりが悪いのではなくて、正解が複数考えられるような、微妙な問題が多かったのも今回の特徴だったようです。

自己採点・・・124点/163点満点中 結果、約75%の得点率となりました。60%が目安だというので、マークミス等なければ、合格だと思います。

以下に、9月の模試(14年度過去問)と今回の結果の比較です。(黒字が9月の模試、赤字が今回の本番

【科目名/出題数 自分の正答率%】

専門科目:

精神疾患とその治療/10問 70% →90%

精神保健の課題と支援/10問 50% →80%

精神保健福祉相談援助の基盤/15問 73%  →80%

精神保健福祉の理論と相談援助の展開/25問 60% →77%

精神保健福祉に関する制度とサービス/12問 41% →75%

精神障害者の生活支援システム/8問 50% →100%

 

共通科目:

人体の構造と機能及び疾病/7問 71% →100%

心理学理論と心理的支援/7問 71% →85%

社会理論と社会システム/7問 71% →71%

現代社会と福祉/10問 40% →60%

地域福祉の理論と方法/10問 60% →60%

福祉行財政と福祉計画/7問 28% →57%

社会保障/7問57% →42%

障害者に対する支援と障害者自立支援制度/7問 42% →100%

低所得者に対する支援と生活保護制度/7問 28% →57%

保健医療サービス/7問 57% →85%

権利擁護と成年後見制度/7問 42% →57%

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このように9月と本番を比較して、全体的な結果を見ると、努力しただけの結果は素直に返してくれる試験であることを実感します。

努力に報いてくれない・・・「社会保障」! 57% →42%

ショックなのは社会保障ですねー。重点的に対策をしたのに、それでも下がるというのは。一問はポカミスが入りましたが、それでもこの科目だけは、努力の結果を返してくれなかったという印象があります。社会保障0点で合格できないという方が多いというのも聞きます。本当にこれは要注意科目だと思います。社会保障の難しさは統計問題が入ることではないでしょうか。統計問題はどこからどのような切り口で出るか分からず、また知識の範囲を超えるような細かい出し方をするので、基本的には、統計問題は対策のできない分野なのでは、と思います。そうなればこれを捨てて、その他の分野を確実にして0点を免れていかなければならないですね。必ず出る年金や、医療保険、手当等の問題ということになりますが、素直な問題があまりないですね。変化球を投げてきます。模擬問題を何度も何度も繰り返しやって、直球ストレート以外のコースにも対応しておかなければと思います。

傾向をセミナー等でつかめた「精神保健の課題と支援」 50% →80%

苦手意識が克服されたのはこの科目でした。先のエントリーで張先生や谷内先生の講座に出たお話をしましたが、「ここがきっと出ますよ」と言われたポイントに沿って準備することで、点数を大きく上げることができました。自殺問題、労働問題、ストレスチェック、スクールソーシャルワーカー等、精神保健福祉的に旬なテーマは何かという情報は、自分で新聞をチェックするのも良いでしょうが、セミナーの場というのが大変役に立つのではと思います。

「精神保健福祉に関する制度とサービス」 41% →75%、「精神障害者の生活支援システム」50% →100%、「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」 42% →100% は、模試の苦手問題を得意科目に買えることができました

この3科目は、勉強しているうちにどれをやっているのか分からなくなるほど、似通った問題が多いです。互いに相乗効果でスパイラル式に点が上がっていきますので、十分に時間を掛けて(特に模擬問題と解説を活用して)得点源にすることをお勧めします。

勉強の環境作り・・・温浴施設に泊まり込み!

小さな子供のいる家の方は大変だと思いますが、私は独り身の気軽さもあって(大学生の息子はいるけど気にしない)、ビジネスホテル等を利用して勉強の環境を作りました。12月末時点でほとんど勉強が進んでいなかったので、なんとか集中する必要がありました。

 

社事大のセミナーが2日以上にわたる場合はホテルを取りましたし、試験直前の17日から4日間は近所の温泉付き研修施設の個室に泊まり込みました。家のことも仕事のことも全部忘れられる環境だと、ワークブック一冊を3日程度で仕上げるということが容易にできました。最後の1週間で、一か月分ぐらいの詰め込み学習ができたと思います。

 

朝からワークブックに向かって、集中して、気が付けば夕方で、それから温泉に入ってまたスマホで学習して・・・その繰り返し。天国のような4日間で楽しかったです。(っていうか、この4日間がなければ合格できていなかったと思います。)

遠くの温泉旅行より近所の温浴施設!こんな楽しみが味わいたくて、また何かの資格試験にチャレンジしたくなります。

精神保健福祉士(PSW)とキャリア・コンサルティング技能士試験のW受験

W受験制度があるとかいう話ではありません、念のため。だけど、今や、キャリアコンサルティングメンタルヘルスは切っても切れない関係にあるため、PSWとキャリコンの両方を受験したという方も、中にはいらっしゃるのではないかと思っています。(まだ日常ではあまりそういう方には出会いませんが、これからきっと増えるのではないかと思っています)。

人材業界にいる人には馴染みのあるホットな話題なのですが、キャリア・コンサルティング資格が2016年より国家資格化されることが決まりました。これまでは、だれでも名乗ることのできていた「キャリア・コンサルタント」が名称独占化され、国家資格を受けて登録した者でなければ、キャリアコンサルタントや”その紛らわし名称”を名乗ることができなくなります。(2016年10月より)。

以上のような背景から、色々省きますが私も仕事の流れの中で、第15回のキャリア・コンサルティング技能士2級を受験することになりました。(以下キャリコンと呼びます)。キャリコン試験は現状では、標準レベルと呼ばれる民間資格(CDA、GCDF等)と、その上の熟練レベルと呼ばれる国家技能検定の技能士2級があり、どちらでも取得しておけば、新制度の国家資格を自動的に貰うことができるのですが、業務の関係上、私は技能士受験となります。

W受験にあたって、まず、試験日程が問題でした。

PSWの本番試験は1月23、24日。対してキャリコン技能士は筆記・論述が12月13日で、面接試験が1月9日から31日までのいずれか指定日です。そう、受験時期的には両資格モロかぶりというわけ。キャリコンの面接実技は一日に受験できる人数が限られることから、試験日は一か月の間に分散され、人によって違います。仮にキャリコンの面接試験日が23、24日に重なれば完全アウトとなりますが、キャリコンの願書提出時に面接試験の希望日が第二候補まで出せるので、その点においては、少なくとも試験日が重なる心配はありません。これは助かったというか、このしくみのおかげで、W受験が可能になったというわけです。

本当にW受験するかどうかは相当悩みました。PSWの準備が全然進んでいない中で、筆記・論述・面接というそれはそれでヘビーなキャリコン対策を乗り切れるのか。こんなに無理をして、これで両方落としたらアホすぎやしないかと。


私はクリスチャンなので、岐路の前では必ず時間を掛けて、自分の思いをいったん横に置いて、静かになって、祈ります。数日祈って、そうして、W受験しよう、という強い確信を得るに至り、両方に願書を出したのは9月終わりのことでした。その時の確信に押されて、ついに最後まで走り抜けることになりました。

この過酷な日々?を終えて今、自信を持って言えること。

実は、PSWとキャリコンのW受験は(筆記試験において)メリットだらけでした。

以下にまとめます。

 

メリット①受験範囲の重複・・・心理学は被るだろうと予想していましたが、それどころではありませんでした。

PSWに比べると、キャリコン技能士の筆記試験範囲はぐっとコンパクトです。PSWが専門6科目、社福共通11科目の計17科目から構成されるのに対して、キャリコン技能士は7章には分かれますが、教科書自体が(対策本じゃなくて教科書が)1~2冊に納まるという狭さです。試験時間も、2日間の合計5時間近く掛けて受験する163問のPSWに対して、キャリコンは90分の50問。この90分という時間も余る人が多くいて、私も見直しをしてもずいぶん時間が余ったので、キャリコン筆記試験当日は早めに退室して、混雑する会場の喫茶スペースを確保して休息を取り、午後の論述に備えました。

キャリコンは一問一問の問いもシンプルで、予習して知っていれば解けますし、知らなければ解けないという類のもの。PSWの一部項目のように背景や理論をちゃんと理解していなければ解けないという種類のものは少なくなります。PSWの”山登り感”と比較すると、キャリコンの筆記は手を付やすくいわば入門的な印象を持つことができるのは、きっと私だけではないはずです。

そのように比較的シンプルで短めの試験ながら、キャリコン試験の範囲には、PSWが知っておきたいエッセンスがギューッとコンパクトに詰まっています。これがW受験の最大のメリット。もうちょっと具体的に書いてみます。

・まず、心理学と社会理論の範囲ですが、ここは基本的な項目がまるかぶりしてきます。たとえば発達心理学なんて典型的で、エリクソンの発達段階を暗記しておけば解けるような問題も、両試験で出題されました。

・精神・心理的療法、カウンセリング技法、グループアプローチ、スーパービジョン、このあたりはまるかぶり。適性検査種類等も一部がかぶります。そして人口統計的な問題や、失業率や就業実態に関する統計、課題。このあたりも重なってきます。著名な社会学者も両方に同じ人が登場します。

・雇用対策的な問題もかなり共通点がありました。PSWにおいては最近出題傾向が強まって、福祉業界の方や学生さんに苦手意識があると思われる労働基準法的な内容は、キャリコン試験では基礎的分野として扱われます。労働者の自殺問題もそうです。どっちも厚生労働省の試験ですからね…考えてみれば。

 

メリット②キャリコン筆記→PSW本番との間が約1.5か月という絶妙な間

キャリコンの筆記を12月13日に受験して、PSWを1月23、24日に受験する。その間、1.5か月弱。

心理学、社会理論、厚労省系の制度や法規・・・こういった内容にキャリコン試験対策として入門し、PSW対策でより深く専門的な・広い範囲へアプローチしていくという流れが(対策本とか使っていると)自然にできてきます。1.5か月弱という時間は、そうやって深めていくにはちょうど良い時間だったかも知れません。間に正月休みがあって、まとまって勉強時間が作れるというのもまた、絶妙でした。

 

メリット③仕事への有利

PSWとして、キャリコンとして、両方の専門性と熟達を得て当事者と向き合うこと。そういう支援が様々な現場で実現していくこと。私は、ここに、すごく強い夢とか可能性を感じています。これは試験対策からはちょっと外れると思うので、改めて、別の機会に書きたいと思います。

精神保健福祉士受験に使ったアプリとか教材とかセミナーとか(第18回精神保健福祉士国家試験)

こういうのは★で評価すると分かりやすいのかな。

お世話になった!という実感順に書いていきます。

<精神専門科目>

1.張百々代先生のセミナー(東京アカデミー) ★★★★★

「けあさぽ」でも有名な張先生の東京アカデミー主催の講座が社事大であって、出席しました。ここで配られる資料がスゴイっていう噂は前年度の受講生にも聞いていたんですが、見事に出題範囲を網羅したブックレットです。張先生の解説を聞きながら、「ここは出るかも」と言われたところに印をつけていくんですけどね。・・・作りは項目の羅列という感じなので、これだけ読んでも頭には入りません。しかし直前のチェックに最高でした。試験直前数日間で、このブックレットの本当のありがたみというか価値が理解できます。年末のたった二日間、この講座に完全に身を委ねただけで、合格力はかなり養われたんじゃないかと思います。私は学校からの案内に申し込みをしただけで、張先生のセミナーが一般にどこで受けられるかというのは知りませんが・・・出席できるチャンスがある方は迷わず出ることをお勧めします。

 

2.中央法規の「精神保健福祉士受験ワークブック 専門科目編2016」★★★★

教科書やワークブック的なものは、精神では私はこれだけをやりました。重要項目すべてに通しナンバーが振ってあり、科目ごとに一問一答テストがついていて、一問一答テストと重要項目の対応がナンバーで記してあります。大変効率的に、自分の弱いところや間違ったところの解説が読めます。「一問一答(やる)」→「重要項目(読む)」の流れで一冊を3日間でコンプリートしました。

 

3.中央法規のスマホアプリ「精神保健福祉士 模擬問題+穴埋め 2016」★★★☆☆

通勤時間、一時間も満員電車に乗っているので、スマホアプリに取り組む時間は無限にあって、全問コンプリートし、苦手問題は何度もチャレンジして克服することができました。模擬問題は、実際の試験より少し難しいぐらいだと思いますが、このぐらいの難度の方が実力が付くと思います。

 

<社福共通科目

1.飯塚慶子先生のセミナー・「社会福祉士の合格教科書〈2016〉」・過去問攻略&暗記CD ★★★★☆

受験準備初期の頃から飯塚先生のお名前は聞いていましたが、私はセミナー、教科書、CDの3点セットにお世話になりました。さすが、抑えるところが抑えられている感じで効率よく勉強できたと思います。CDは車の中でひたすら聞いていました。基礎力はだいたいこれで身に付いたと思います。

 

2.中央法規のスマホアプリ「社会福祉士 社会福祉士 一問一答+模擬問題+穴埋め2016」★★★☆☆

精神と同じく、満員電車の共でした。ファミレスとかカフェでテキストを広げての長居ははばかられますが、スマホをいじるだけなら、なんとなく罪悪感がなくて良いです。

 

3.成美堂出版社会福祉士完全予想模試」★★★☆☆

学校の仲間から「ヤマが当たるらしいよー」と言われて購入。模試を全部受けられなかったので、これが模試替わりとなってくれました。難易度が本番とちょうど同じぐらいで、まさに程よい出題バランス。解説も丁寧なこの本のおかげで苦手分野から最後まで目をそらさず、重点対策ができました。模擬・予想問題全体では、中央法規の方がちょっと難しいように感じます。

 

<精神専門・社福共通の共通>

1.中央法規 谷内孝行先生(桜美林大学)直前対策講座 ★★★★☆

1月10.11日の二日間の超直前対策講座で、一部日程がキャリコン面接試験と被ったので4分の3しか出られませんでしたが、とても分かりやすく良くまとまった講座でした。凄いと思ったのは、「受験生が勘違いしているであろう」「混乱しているであろう」ポイントをこの先生がよく分かっていらっしゃること。良く似た名称の制度とか、実施主体が都道府県か市町村か等、ごちゃごちゃになっているポイントを集中的に解きほぐしてくれました。絡まった頭の糸をほぐしてもらえてスッキリという感じでした。

 

2.中央法規 スマホアプリ「【暗記パス】社会福祉士精神保健福祉士ワークブック2016 <共通科目・専門科目>」 ★★★☆☆

カードめくり式で、次々と問題を解いていく。覚えたもの、覚えていないものを分けてストックして、繰り返し解ける。つまり電子版単語帳で、ものすごく便利でした。これも満員電車や、寝る前にベッドの中やスーパー銭湯の休憩ルームでやっていました。

 

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以上、飯塚先生の入れると10アイテムですが、そのうち3つはスマホアプリです。通勤時間がとにかく長く、しかし混雑で本も広げられず無駄なので、スマホアプリは素晴らしい存在感を発揮しました。入手時期は、飯塚先生はCDやセミナー含めて10月頃ですが、その他のものはほとんど、12月でした。私は最後かなり時間がなくなってしまったので、もうちょっと早くした方がいいと思います。

2016年1月23日、24日第18回精神保健福祉士(PSW)国家試験本番を終えて

このブログの最後の更新日が9月で、初めての模試を受けたところで終わっていました。日頃の無勉強を反省して心を入れ替えていたようです、当時。お尻に火が付いたという最終段階的な表現まで使っています。

 

しかしそのまま再びほぼ無勉強状態の日々に舞い戻り(通勤電車で時々、思い出したようにスマホアプリを眺める日々)、気が付くと12月に突入。正月休みでこんどこそ心を入れ替え、直前の一週間はさすがに試験対策にフォーカスした日々を送って(ちょっと仕事もしたけど)、1月23日、24日の本番を迎えました。

 

結果から言えば、スコア的には合格していると思います。思ったよりもずっと点が取れていました。こういうタイトルのブログを付けている以上、これからPSWを目指す方、目指そうか迷っている方のために、「これはよかった」「悪かった」ぐらいの自分の体験談を残しておきたいと思って、久しぶりにログインしてこれを書いています。

 

今、書きなたいなと思っていること:

1.キャリア・コンサルティング技能士試験を同時進行で受けたこと(良かったこと)

2.お奨めしたいアプリとか教材とか(良かったこと、悪かったこと)

3.受験環境(良かったこと)

4.業者速報による採点結果、9月模試と本番結果との比較(良かったこと、悪かったこと)

5.PSW受験によって得たこと(良かったこと)

 

気が付けばこんな季節・・・精神保健福祉士初めての模試

レポートをすべて出し終わってから、自分が受験生であることを忘れたかのような仕事中心の日々を過ごしてきました。そしてシルバーウィークの最終日、学校では試験ガイダンス&合格者体験談&模試(自己チェック)が行われたので行ってきました。

 

仲間も自分も、お尻に火が着けられたかの一日。一夜明けた今も、お尻がまだ熱い。

 

ほとんど無勉でここまで来てしまいました。大げさじゃなくて、ほとんど。スマホに試験対策アプリをダウンロードして、満員電車の中で解くのが唯一の勉強で、それも毎日ではなく数日に一回。まずそこを反省っと。合格者体験談で聞くところでは、6月ぐらいから勉強漬けの生活をしていらしたようで。えーっこの試験そんなに大変なの!?っていう会場のビックリした空気と、登壇者との温度差がちょっと面白かった。面白がってる場合じゃないんだけどさ。

 

精神保健福祉士の学校を探している方、「90%以上の合格率」をうたう学校の宣伝を目にしていますよね。あれって少なくとも自分の学校では短期コース(社会福祉士をすでに取っている人が精神保健福祉士ダブルホルダーを狙うコース)の数字でしたよ^^;いや、私も昨日知ったんですけど。社会福祉士をすでに取っている人と、ゼロから福祉の世界を学び始める人との間には、中学生と大学生ぐらいの知識・経験差があるんじゃないかと思います。

 

しかし少しだけ自分の安心材料を探してみると、アドバンテージがあるのは、仕事で就労移行支援等事業者との連携や一部事業企画に関わっていること、キャリア・コンサルティング系資格の全社的な試験対策を担当していること(毎日必然的にテキストに目を通すことになる、特に心理学系や雇用環境など)、昨年修了した大学院が社会学系だったこと、この3点でしょうか。こういう現場的、専門職的アドバンテージはきっと何らかの形で誰もが持っていて、そこを得点源としてキープしながら、弱点を克服して合格につなげていくものなんでしょう。(と一人納得)。

あるいはご自分の疾病体験が得点源として生かされていく方もいるんでしょう。人生万事塞翁が馬。そして足りない分をこれから勉強していくしかないんだと。

 

以下、模試の自己採点結果を今後の自分のために書き出しておきます。

科目によって、出題数が7問~25問とバラつきがこれほどあるのも、昨日初めて認識しました。ホント今まで何やってたんでしょう・・・。重点科目や着手順序がおのずと決まってきます。

 

出題数が圧倒的に多いのは「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」。支援現場にいる人は得点しやすいと言われていますが、自分は60%ギリギリ。ここはもう少し強化しなくては。

全体に、専門科目の配点がやはり高いので、専門科目の中で50%以下をマークしてしまった「精神保健の課題と支援」「精神保健福祉に関する制度とサービス」「精神障害者の生活支援システム」の3科目は10月中にしっかり仕上げておきたいと思う。

共通科目では、まず「0点を取ってはいけない(取った時点で失格になる)」という大原則に抵触しそうな「福祉行財政と福祉計画」と「低所得者に対する支援と生活保護制度」(ともに28%)に手を付けなければ。この二つは昨日のガイダンスによると「ちゃんとやればちゃんと点が取れる科目」らしい。共通はやっぱり、制度的なところが弱く、こういうのはふつうに仕事や生活をしていても身に付くものではないからやっぱり、ちゃんと机に向かって勉強をしなければならない科目なんだろうと思った。

 

【科目名/出題数 自分の正答率%】

 

専門科目:

精神疾患とその治療/10問 70%

精神保健の課題と支援/10問 50%

精神保健福祉相談援助の基盤/15問 73%

精神保健福祉の理論と相談援助の展開/25問 60%

精神保健福祉に関する制度とサービス/12問 41%

精神障害者の生活支援システム/8問 50%

 

共通科目:

人体の構造と機能及び疾病/7問 71%

心理学理論と心理的支援/7問 71%

社会理論と社会システム/7問 71%

現代社会と福祉/10問 40%

地域福祉の理論と方法/10問 60%

福祉行財政と福祉計画/7問 28%

社会保障/7問57%

障害者に対する支援と障害者自立支援制度/7問 42%

低所得者に対する支援と生活保護制度/7問 28%

保健医療サービス/7問 57%

権利擁護と成年後見制度/7問 42%

 

とにかく昨日は行ってよかった。

 

しかしなんだかんだ、チャレンジしたのは14年度の過去問フル問題だけど、この時点で90点取れてるんだだよね。合格点は91点。一緒に受けた子も88点。あれ?意外といけるんじゃ?

最後のスクーリングを控えて

来週土曜日は実習後指導の日、最後のスクーリングということになる。

 

最後のレポートは7月末が締切だけど、国試対策に出席した仲間によると、「レポートは6月までに出し終えて、7月からは国試対策に集中すること」とのこと。まだ半分も行ってないから、頑張らなきゃ。

 

準備を必要とするちゃんとした試験を受けるのって10年前のTOEIC以来じゃないかしら。大学院は研究計画書と小論文だったし、会社の昇進試験はEQテストと口述ぐらいだし。

 

今はまだのんびりしているけど、試験直前のプレッシャーと日常生活のバランスのとり方が心配だ。私はテンパると、他のことに目がいかなくなるので、仕事や家事が絶対におろそかになることが目に見えている。遅刻も絶対増えるし。しばらくテンパりますのでよろしく、と、会社の上司に根回しをしておかなければ。

 

昨日頑張ったので家がだいぶ片付いた。料理は手抜きになっても、できれば綺麗な部屋でずっと過ごしたい。